あらすじより
メデューサの髪を切る美容室、ロボット達が油を楽しむカフェ、猫又が訪れるケータイショップ…ちょっとだけ変わった人たちが暮らす世界で、いろいろなアルバイトをする主人公
まああらすじそのまんまです。表紙のイメージよりも本文はもう少しほんわりしている。カテゴライズするなら、毒のない栞と紙魚子か、神隠しにあったまま異世界にすっかり馴染んでしまった千尋という感じかな。
バイト先では、仕事をしていると遭遇するようなちょっとした驚きのようなものはあるにせよすさまじい事件が起こるというわけでもなく、職を転々とした先で出会う不思議な世界にひたって楽しむという感じの漫画。最後まで面白く読んだけど、また読みたいとか続きが読みたいなどのモチベーションはあまりないかも。好きな感じではあるんだけど…。バイト先を転々としているのは無意識に自分探しをしているようなので彼女が最終的にどういった職業を選ぶのかは少し気になるかな。もしかしたら、自分の将来を迷い不安に思うような年齢の頃に読んだらもっと刺さったのかもしれない。