出版不況だなあ、と思う。
ひと昔ならファンアートとしてコミケで売られていた類の内容だと思う。そしてちょっとそっちのほうの情報通の知り合いが入手してきて、なにこれwww クオリティ高えwwwって青春のよい思い出になったような。まあそれで原作者の権利を侵害するのが問題であって、こうやって原作者にも利益が還元される仕組みは喜ばしいことなんだけれどもべつにそれを狙って出版しているわけではなく要は新しいコンテンツを生み出すよりも既存コンテンツの焼き直しをしたほうがゼロから作り上げるよりもはるかに楽だし、市場や売り方も読みやすいんだろうなあ、と。
こうして散々言ったけれども、じゃあこれらの風潮を嘆いているかというと、まあ、有り体に言って、大好きですよね。
シリーズのお約束と化しているのか、あるいは作者さんがとにかく気になっているところなのか、犯人たちがいちいち自分の演技力をほめるところが面白すぎる。ていうかみんなめっちゃパワフルでポジティブだよね。殺人という極限状況下でいきなりうまいこと言ったりしやがるのがたまらない。この知恵と勇気と胆力と、そしてほんの少しの遊び心すらも兼ね備えた超人たちが、問題解決のために殺人という安易な手段しか思いつけなかったことが誠に残念でならない!w 個人的に一番笑ったのは的場です。「真壁…お前、どんだけ嫌われてんだ…!」のセリフと表情が最高です。真壁さえもう少し好かれていたらたしかに被害者はもっと少なかったはずwww でも大丈夫、表紙の先生もすごく輝いてます!(意味深)