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漫画

ナニワめし暮らし 1〜5

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いきなり大阪住まいになった主人公が、大阪の文化、特に食を通じて人との交流を深めていく人情ストーリー。

ちなみに決め台詞は

むほほほほ〜!!

なんですが、後半になるにつれて段々出てこなくなります。評判が悪かったんでしょうか。個人的には、絵柄とあっていてけっこう好きなんで、恐れず出せって感じなんですが。

評判が悪かったといえば、古くは美味しんぼ孤独のグルメ酒のほそ道深夜食堂めしばな刑事タチバナ、新しい作品では紺田照の合法レシピ、もちろん土山しげる各作品から、野原ひろし昼メシの流儀まで、オッサン向け食漫画をこよなく愛する私が最近かなり気に入っている食漫画なんですが、たぶんこの漫画すごく不人気だと思います。1〜2巻は紙の本が欲しければ中古かオンデマンド印刷。3巻以降は完全にkindleでのみ発売という冷遇ぶりで、さらにその3巻からは謎のサブタイトルがつき、5巻からはそのサブタイトルも微妙に変わっているのでkindleのなかでシリーズ巻としてうまくグルーピングされてくれないという状況。うーん。個人的には、サブタイトルがなんかちょっとなあと思うのと、表紙がすこしごちゃごちゃしてて読みにくい印象を与えるのかなあとか。中身はすごく漫画的で読みやすくて、すごくお気に入りのシリーズなんですけどねー。

なにがいいって、食べているシーンがとにかくおいしそうなところ。これ読むと大阪行きたくなります。ていうかこれ読んで大阪でかすうどん食べました。(さすがにそれ目的で行ったんじゃなく、別の用事があって行ったついでにでしたけど) ただ、正直、おいしくはあったんですけど、この漫画のなかのかすうどんのほうがもっとおいしそうで…! 次に大阪行ったときはどて焼きにチャレンジ予定です。

なお、食以外にも、毎週のようにフリマが開かれている場所がある!とか大阪特有の文化の紹介があったりして紀行ものを読んでいるような楽しさがあります。旅行した時に思ったんですけど、大阪って同じ日本国内である東京よりも、もう少し東南アジアとかそっちのほうの雰囲気に似てるんですよね。食事が安くて、全体的に雑多でパワフルな感じが。

ただ、その素敵なお食事シーンも話が進むにつれて同じメニューが繰り返しでてきたりするので、それだけはちょっと残念。有名どころだとりくろーおじさんのチーズケーキとか(食べたことあり。人生でダントツ一番おいしかったチーズケーキ)、551蓬莱の肉まんとか(食べたことなし。でもりくろーおじさんより人が並んでいたので、たぶんすっごいおいしいんだろうなと思っている…!!)、まだまだ紹介する余地があるものあると思うんですけど、有名店は出さない方針なんでしょうか。個人的経験から言えば、ひとくちにたこ焼きといっても、だしが違うのかなんなのか大阪のたこ焼きってそこらの無名の屋台でくたびれたおっさんがてきとーに作ってるみたいな状態でもすごくおいしかったので、そういうのも含めてもっと色々うんちく含みで紹介してくれるといいなと思います。人情物部分も面白くはあるんですが、個人的にはとにかく食ってほしいです。つうかこれ書くために軽く開いたらうっかり全部読み直しちゃって、お腹減ってきました。パパイヤトースト食べたいです。グウ。

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