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だがしかし(10)

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今回のお題は、ハンドスピナー、茎レタス、ラムネ、あずきバー、ねりけし、コーンポタージュ、などなど。なんか一度夏が終わってから、はたしていつ終わるのかいつも少しハラハラしながら読んでるところあるんですが、今巻の最後では期限の明確な告知があり、さらにいつか終わる感あおるだけあおってくるなあって感じです。

まあ駄菓子ネタにも限りがあるでしょうからあまり遠くない未来には終わっちゃうんだろうなあとは思いつつ、ただ、個人的にはまだまだ続いてほしいなと…! ほたるちゃんとサヤ師とココノツの三角関係もそう簡単にすきっと解決してほしくない気もしますし、社会人編とか続けてまだまだもやもやうだうだやってほしい。ぜひやってほしい。今回のキャンディースプレーの話とか最高でしたね。少年漫画の男子といえば、無自覚に、あるいはやむをえずやったことで女子をドキドキさせるものを相場は決まっていますが、今回のココノツときたらドキドキさせるのがわかっててサヤ師にいたずらをしかけるわけで…!

別にやましい気持ちとかはない…ふふ…

って言い訳してますが、その前のコマの顔がすでにやましいだろっていうw もう超可愛いです。いっぽうで、そのイタズラを無自覚にやったほたるさんの天然さも可愛ければ、そのほたるさんがお兄ちゃんに叱られてしょぼんとしてるのも可愛い。ていうか、いい大人なのにほたるのやったことを「最低の女だな??!」とすさまじいテンションで叱りつけた(らしい)紅豊さんも女経験豊富そうでいてやっぱり全然豊富じゃないなコイツって感じがすごくいい。後日、兄として改めてココノツにお詫びとかいれてそう。あるいは、あとで「大人の男として、過剰反応しすぎたのでは…?」と反省していたりするかもしれない。そんな紅豊さんとは対照的に、普段は「圧倒的ダメな大人」ポジションのハジメさんがココノツを叱る際のいろいろわかってる大人の女感が超よかった! こういうキャラのギャップっていいですよねー。表紙のドヤ顔も納得です!

駄菓子ネタ中心すぎてさらっと流されてる感ありますけど、この作品てこういう空気感描くのすごくうまいですよね。説明的セリフや漫画的おやくそく表現がなくても、雰囲気がすごく伝わってくる。

さらに、今回面白かったのは豆くん。いや前々からそういう子だってのは知っていましたが、今回もまた色々長々前振りをしたあげく、

だからこれからは…”マシュマロボディ”じゃなくて「スケベな身体したチャンネー」って言うべきだと思うな…!

と、ボキャブラリーがものすごく貧困なのかあるいは一周まわってものすごく豊かなのかよくわからない気がしたけれどいややっぱりド貧困だろこれってセリフがもう最高。

個人的には、豆くんの存在があって、ココノツの好感度すごくあがってます。親父やほたるちゃん、あるいはサヤちゃんの前では、少年漫画によくある常識的苦労人やれやれ恋愛系だけちょっとにぶいキャラぶってるけど、豆くんとの会話でだけキャラが違うというか、むしろ地が出ているというか、年齢相応のバカ男子感があっていいですよね。ふだんはふりまわされてるふりしてるけど、お前も実はけっこう好きだろっていう。チャッターリングにこだわりを見せるところもなかなか。チャッターリング、はじめて知ったんですけど一度やってみたいなー。なお、一度だけでいい。(ハンドスピナーも一度であきた私であります)

次巻も楽しみにしてます!!

だがしかし 9巻の感想

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