これ、読みました

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漫画

この愛は、異端。 1-2

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輝ける魂の持ち主よしの。交通事故で両親を失くした彼女は親戚をたらい回しにされ、先々で冷遇され貞操を狙われる。そこに現れたのは、悪魔ベリアル(なぜか通称はバアル)。追い詰められたよしのは、バアルが持ちかけた契約にやむなく同意する。その契約とは、バアルがずっとそばにいてよしのを守る代わりに、よしのが悪魔に対し毎日”対価”を提供すること。”対価”とは、20歳まではただのキスだが、20歳を越えたのちは、舌を入れるキスと、愛撫。バアルはそうしてよしののそばにいる立場を確保した上で、彼女に貞操と魂を差し出させることを狙いつづけ――

て、おい。どんだけ女側に都合のいい設定なのか。処女だけに許される妄想レベル。いやもはや許されないかも。全裸にさせて身体中まさぐりまながらもその貞操には彼女が同意するまで手を出さないとか、もはや悪魔を騙った紳士としか。悪魔に狙われるってこんなゆるい感じでいいのか。男性向けエロ本のモブレイパーさんたちがデモ行進をはじめるレベル。ベルセルクさんも黙ってませんでホンマ

悪魔の本気を見せてやる!(トラウマ)

ふー。

まあ。

そんなことは置いといて。

とりあえず、最高でしたよね。

女側に都合よすぎ?

処女の妄想レベル?

こんな男いるわけない?

おおいにけっこう

漫画で夢を見ずして、我々はいったいどこで夢を見ればいいというのだ。(そうだそうだ!)(ワーワー)

やろうと思えばいつでもよしのを奪える立場にいるバアルが、自分は悪魔だから悪いやつなんだもんねーよしのへの気持ちは別に愛とかじゃないんだもんねーフンフフーンと、読者全員に初見でバレるうっすい嘘で己を偽り、よしのに近づく男には嫉妬し、時には女に変身して旅行先についていき、とにかくイチャラブすると。ついでになぜかバアルは「こいつだけは悪魔に落ちても天使の姿になれる」と途中からお手軽コスプレをパワーアップさせ、しかも天使の姿になるとなぜか女顔という設定が付与されて、いやいやその姿を見せたよしのに「私は普段のほうが好き」と美女が王子姿よりも野獣姿を好む的な真実の愛的なヒロインへの好感度アップイベントも回収のうえ(私もよしの派!)、どうやらバアルの天使の姿がお好みの上司(サタン)とのさりげないBLフラグも立てておくという隙のなさ。おかしいぞ…私これ、前どこかで見た気がする。ていうかむしろこれまでに3万回くらい見た

なお2巻の最後ではよしのがバアルへの本当の気持ちに気づき、じゃああと二人がうまくいくだけ感醸し出しつつ悪魔を狩る天使的なやつが出てきたんで、3巻ではきっと、そいつがバアルを狙いつつよしのに気づき「ふーん…」からの「悪魔のくせに愛だと?」とかいってバアルをいい感じ(微エロ)に痛めつけたところでよしのが「バアルに手を出さないで!」って感じにかばって云々かんぬんするんだろうなあと、もしや私はタイムスリップした未来人なんじゃってくらい、今後の展開が読めます。

困ったものです。

というわけで。

3巻ももちろん買うよ。

ありきたり?

今後の展開が読める?

おおいにけっこう

こういう設定でこういう展開の美麗絵漫画が出続ける限り、私は何度生まれ変わってもこういう漫画を買い続けるであろう。(ズゴゴゴゴゴゴゴ……)

 

 

ちなみに、表紙でちょっと損してるんじゃないかと思います。特に2巻。買ったきっかけとしてはタイトルが好みだったんですが(”異”という漢字に弱い…)、はじめ2巻の表紙を見て、なんか青池保子っぽいなと思い、

三昔前くらいの少女漫画系の絵柄かしらちょっとイヤンと思ったんですが、中身はもうちょい今どきです。闇の末裔の絵柄に、伯爵カイン連載ごろの由貴香織里ばりの濃ゆい仕上げをした感じといえばいいかな。

(例が古いとか言わないように)

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