最近Kindle Unlimitedにだめんずうぉ〜か〜が出ているのを見つけ全巻読破したのですが、そのせいもあってか彼氏の言動にいちいち「これ、だめんずうぉ〜か〜で見たな…」という感想を抱き、ほぼ全ページにわたって「本当になんで別れないんだろ?」と思いながら読みました。ていうか、彼の言動がいちいち既視感ありまくりなのですが、もしやダメ男は全員高次脳機能障害を患っている可能性…?
いやまあ、ダメ男というのは要は精神性が幼いわけで、その、年齢相応には育ちきれなかった幼い脳と、もとは年齢相応に成熟していたけれど一部機能を失ってしまった脳とが、引き起こす行動だけ見ると外面的に似たようなものに見えてしまうのかなと、そういうことなのかな、とは思いつつ…
高次脳機能障害というのは、周囲の不理解というのも含めて本当に深刻な病気なのだろうと思うのですが、できないことは仕方がないにせよ、働いていないことを親には隠すが彼女には全面的に甘えまくるっていうのが、なんかもやっとしました。障害を負った恋人に別れを告げる人間を冷たいと世間は言いますが、改めて当事者の体験談を読んでみると、血の繋がりもない他人がここまでしてあげないといけないものなの? みたいな。もともと相手の性格に惹かれてお付き合いしていたというだけに、その肝心の部分が変質してしまった他人の面倒をどうしてそこまでみてあげられるのかなあと。私としてはそういう疑問を抱かざるをえなかったというか、はっきり言えば私ならやらんなあとしか思えなかったのですが、多少の疑問や不満を抱きつつも最終的にはすべて引き受けてあげている作者さんは仏の生まれ変わりかなんかなんですかね、実際のところ。
そんなこんなで大半のページをもやもやしながら読んだのですが、働いていなかった彼氏さんも後半では、障害のあることを受け入れやりたい仕事をさせてくれる会社との縁を得ることに。「作者さんが安易に彼氏を切り捨てなかったことで彼氏も立ち直れたんだ…だめんずなんて思ってごめん!」と思ったのもつかの間、結局もとの木阿弥に。
うーん、ほんと、本のタイトルにまでしておいて、なんで別れられないんですかね…それについて納得のいく分析をしてくれている続刊が出たら読むかもしれません。