コミケ童話全集のおのでらさんの新作…と言っても、コミケ童話全集はあまり面白いと思えなくて1巻の途中で読むのをやめました。
でもこれは面白い! 漫画のカテゴリがなぜかホラーになってますが、今どきはやりの俺ツエー系心霊コメディって感じです。
ちなみに表紙でドヤ顔しているのがもちろんタイトルにもなっている100%除霊する男、霊媒匠なわけですが(違ったらシュールすぎるw)、どうして100%除霊できるかといえば、霊に無差別無条件に恋愛的な意味で好かれまくるので、どんな悪霊でも彼の言いなりになってしまうからです。
なお霊媒氏もまた霊を愛していて、力の強い悪霊ほど口説きたがります。そして好きになるのも好かれるのも霊でさえあれば本当に無差別で、老若男女の区別はなし。というか生きている人間には興味がなく、表紙で一緒に写っている女子高生にはなんのエロいハプニングも起こりません。作中ではよくだいぶ人間から乖離された感じの悪霊が頰を染めたりドキドキしたりする姿が見られます。
お祓い協会のひとたちが苦労している大悪霊をかばって自宅にお持ち帰りして、自宅は悪霊でいっぱいの呪われた幽霊屋敷…ならぬ大ハーレム状態。2巻では、そんな霊媒氏のハーレムをお祓い協会の人たちから守るために女子高生がお祓い師としての入会試験を受けるという展開……! それらしい見た目と言動なのにほとんど偽物で、いかにも頼りない女子高生だけが本当の霊視能力を持っている、というあたりはちょっと幽遊白書を思い出してワクワクしたりなど。
2巻まで出ていますが、対霊はもちろん対人も含め霊媒氏がピンチに陥る展開というのは一切ないので、ゆるーく読んでいられます。背後の女子高生は時々ピンチになりますが、まあいざとなれば霊媒が出てくるんだろうなあという感じですし、モブは時々あっさり死にますが、死んだら霊媒師に愛されるのでハッピー! みたいな?
ちなみにここまで書いてて気づいたんですが、気に入った悪霊は自宅にお持ち帰りをしている…ということは、100%は除霊してなくない……? と。いやまあ、その場からは連れ出しているのでセーフなのか……?
まあ、なにはともあれ読み始めたときは単発のシチュエーションコメディかなと言う感じだったのですが、意外と世界観が広がっているので、今後が楽しみです。
いずれアニメ化しそう。