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「バンギャルちゃんの日常」1〜4巻+「バンギャルちゃんの挑戦」蟹めんま

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ブログ発祥。蟹めんまさんの、バンギャルだったりそうじゃなかったりする半生を面白おかしく描いたシリーズ。

 

バンギャ文化というものの貴重な記録

一年ほど前に読んで、しばらくの間バンギャルというものに限りない憧れを抱くことになったシリーズ。なお、現在も憧れ少し継続中…なおあおくまでビジュアル系とかバンドとかでなくバンギャルというあたり、私のバンギャルの素質のなさが露呈している感はある。

なお、バンドも、そのおっかけも、文化系陽キャの巣窟というイメージがあり正直苦手意識があったのだが、見る目が変わった。なにかに夢中になっている人はみんな優しいのだな。

 

ちなみにこの「強火の〜」という言い回しもこの作品で知った……というかこの作品内でしか使われているのを見たことがないので、バンギャル界特有の言い回しなのかなと思う。

ともあれ、そんなわけでバンギャとして前線復帰した作者は、結果、シリーズ最終巻にして「バンギャルのことをなにもわかっていなかった」とこれまでの話を全否定w

とはいっても、それまでに描いてきたことが別に間違っていたとかいうわけではなくて、冷静に、客観的になって考えればそうだとしても、熱狂のなかにいるとまた違うものが見えるということなのでしょう。

なお、現場復帰してみると、作者の若いころにはなかったまた新たなバンギャ文化が醸成されている。しかしバンギャというものの本質は結局昔から一緒で愛おしい

バンギャ文化の貴重な記録

苦手……とはいえビジュアル系バンドはテレビやらなにやらでもブームになったのでそこそこ知っていたし、一時期ビジュアル系バンドの元祖っていうか生みの親っていうか創造神的存在XJAPANに興味を持って元メンバーやその周辺の人が出した書籍を色々読んだので、バンド文化みたいなものについては多少知識はあった。

しかし、思えば、バンギャがどういうものかについてという記録はほとんどないんじゃなかろうか。

バンギャ、というか、バンドの大ファンみたいな人のやっているブログなどはあるが、基本的にバンドやメンバーの記録・感想などが主であり、ファン同士の交流やファン活動について客観的な視点から記録するような類のものではない。そういう情報でも集めれば全容は見えてくるだろうが、青い時代の黒歴史としていずれ抹消される運命にあるものが大半だ。

コミケなどは幸い関係者がみんなオタクというか初期からやっていた人ほど強火にオタクなので主催者自ら

当初は、バンギャルだった時代を回想して当時のビジュアル系バンドのバンギャ文化を紹介する、という感じだったのだが、シリーズの途中で推しバンドを見つけてしまい強火のバンギャとして復活。

 

少し変わったシリーズ構成

なお、「日常」1〜4巻+「挑戦」という構成になっているのだけど、発刊順は「日常」1〜3巻→「挑戦」→「日常」4巻という順のようで、内容もこの順に読んだほうが状況がわかって面白い。ちなみにamazonでシリーズとしてみるとまさにこの順に並んでいる。ナンバリングタイトルは後半になるほど売れづらくなると聞くので(前の巻を読んでいないと意味がわからないのでは? という買い控えによるとかなんとか)、4巻であえてシリーズに戻さずまた別のタイトルで出せばよかったのでは…と思うのだが、なんか色々あったのかもしれない。

ちなみにこの作者さんのセンスすごく好きなので、このシリーズでも新作でもなにか出ないかと待っているのだが、発刊当時「残念ないきもの」シリーズを中心として大流行していた(天デ部などもそのあたりで出てきたような…?)面白生き物紹介系マンガ↓

を最後に、なにも出ていないのでちょっと悲しい。ちなみに上のやつはKindle Unlimitedでも読めますけどあえて買いましたからね買いましたよ!(だから新作も出して! というオーラ)

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